イタリア漫遊
2月 5, 2021 by
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2014年の3月前半に、大学の友人と一緒にイタリアへ行きました。卒業旅行で、ローマやフィレンツェ、ベローナなど北を中心にめぐりました。南イタリアは比較的移動がしやすいのですが、北はそれぞれの観光地に距離があり、バス移動が長くなるため、若いうちに行った方がいいとアドバイスされ、北イタリアに決めました。日本からイタリアへは、関西国際空港からの直行便で飛行機移動。その後、イタリアをまわる際には、旅行会社が用意をしたバスを使用しました。現地の列車には、乗っていません。

卒業旅行のパックだったので、ほとんど食事つきでしたが、夜は自由なことが多かったです。朝ごはんはホテルで用意されていて、ザ・外国の朝食という感じ。すこし固めのパンにとろけるチーズ、種類豊富なハムやサラミ、色とりどりのフルーツが用意されていて、おいしかったです。また、本来卒業旅行パックといえばかなりの人数が参加するらしいのですが、3月頭というのは時期的に希望者が少ないらしく、私たちのグループを入れて3組のみの参加でした。

その分全員が仲良くなり、食事も一緒に摂ったり観光情報を交換したりと、非常にたのしいひと時となりました。普通の旅行パックだと、全員同世代で仲良くなる…ということはなかったと思うので、卒業旅行ならではの経験だったかなと感じています。観光内容も充実していて、各観光地では現地の日本人ガイドさんが丁寧に説明をしてくれました。歴史の理解も深めることができ、勉強にもなったと思います。

フィレンツェの人々の陽気さが、非常に印象に残っています。本来私たちのグループは、フィレンツェの街は1日だけで、翌日にはブランドのアウトレット店へ行く予定でした。しかし、私ともう一人の友人がフィレンツェの楽しい雰囲気に虜になり、急きょ別行動をすることに。(グループは5人だったので、3:2に分かれる形となりました)

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友人と楽しみに訪れた、昨日ぶりのフィレンツェの街。ピノキオの舞台ということもあって、どこかメルヘンで可愛らしい街並みと、人々の温かい笑顔に「今日も来られてよかったね」と話していた、そのとき。遠くから「○○(私の名前)ー!!!」を言う、男性の声が。何かと思って顔を上げると、そこには昨日出会ったお土産屋さんの店員さんがいました。

笑顔で手を振りながら、私に話しかけてくる彼。なんと、覚えていてくれたのです。すごいなあ…と思いながらコミュニケーションを取り、別れてまた街を歩いていくと、また私の名前を呼ぶ女性の声が。今度は、昨日訪れたレストランのお姉さんでした。こんな調子で、たった数分話しただけの私を覚えて声をかけてくれる町の人たち。観光地とはいえ、すごく楽しい気持ちになりました。

イタリアという街の性質なのか、あまり怖かったことはありませんでした。ただ、内気な友人は、「本当にぐいぐい来るんだね…」と、少し困惑モード。「外国でもどんどんコミュニケーションを取りたい!」「色んな人と出会いたい!しゃべりたい!」という人でないと、陽気で明るい様が、むしろ圧に感じてしまうこともあるかもしれません。

あとは、おしゃれめな服も持って行った方がよかったなと思いました。スリに気を付けることに注意しすぎて、持って行った服装はスニーカー×ズボン×シンプルなトップスの組み合わせばかり。もちろん、過度な露出や歩きにくい靴はおすすめしませんが、ワンピースの1枚でもあると、ディナーのお店を選びません。せっかくよさそうなレストランを見つけても、この服装じゃちょっと入りにくいな…と思ってあきらめたことがあったので、そこは残念でした。ヒールを1足、ワンピースを1着、シャツを1枚くらいでも、十分かと思います。少しドレスアップできる用意があると、安心です。